2023/11/02 Vol.435 「勘違い (施設編)」 執筆 院長 小林真哉 かつてのコラム Vol.415〝一を聴いて十を聴く〟の職員の同僚さんのお話。 いわゆる天然系の穏やかなややおっちょこちょいのかわいらしい職員さんです。 私と施設等の入所者さんのところに訪問する時には、エレベーターの上と下のボタンを押し間違えたり、開延長と閉を押し間違えて私が挟まれそうになったりと楽しい日常を送らせていただいています。 某日の職員さんとのやり取りです。 職員さん『院長先生との回診は緊張するのですよ…』 私『ん? そんな風には全く見えませんよ』 と職員さん、颯爽と私の先を行きエレベーターを開けて 『院長先生、今日は5階です。お願いします。』 と彼女の押した階数のボタンは3階。 『あっ、間違えた… やっぱり緊張しているのですよ…』 5階に着いたら今度は、 『院長先生、今日は南棟ですよ』とにっこり北棟へ案内。 なにしろ突っ込みどころが多くてわくわくにこにこです。 もちろん、抜群の明るさで入所者さんの人気者です。 一通りの回診を終えて、彼女から処方追加のお願い。 『院長先生、○○さん、最近、食欲が低下気味なので成分栄養剤をお勧めしようと思いますが如何ですか?』 私『そうだね、早めに栄養介入した方がいいね。ちなみに何味がいいかな?』 職員さん『そうですね、○○さんコーヒーがお好きなのでコーヒー味で』 私『わかりました、それを申し送り簿に記載しておいてくださいね』 職員さん『ありがとうございます。しっかり記載しておきます』 と、渡された申し送り簿を帰院して確認したところ、やっぱりありましたね。 【院長先生、○○さんの成分栄養剤追加処方お願いします、希望はコピー味】と 更にコピー味を横線修正後のファイナルアンサーはコヒー味とありました。 最後の最後まで期待を裏切らない職員さん! 素敵ですよ! 今後ともよろしく!